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2017年2月10日金曜日

個と地域社会

東京ホームタウン大学:基調対談(樋口先生+大森先生)

 2月4日(土曜日)来るべき超高齢社会に向けて、東京のまちの地域福祉を議論する「東京ホームタウン大学」(主催:東京都福祉保険局)に参加した。

  1限目は東京家政大学の樋口恵子先生と東京大学の大森彌先生の基調対談。地域コミュニティに関する2人の歯に衣着せぬ本音対談が面白く、共感できる内容が多かった。
 印象に残った話を少しだけつまんでご紹介。

 「地域とは昔は血縁関係で結びついていた社会であった。超高齢社会では家族がいない人が増えてくる。これからは家族がいなくても地域の中で助け合っていく地縁社会・共生社会が必要である。・・・・こちらの方が上質の社会である。」
 「地域社会の範囲は小学校区程度がいい。中学校区では地域包括へ歩いていけない。これが基礎自治体ではないか。この中では縦割り的な地方自治はゆるされない。省庁がバラバラにしたものを戻していく」・・・・・・・


 人間を辞書で調べると「世の中」とある。人間は人と人の間にあって、人と地域社会は相互作用でなりたっている。特に会社を離れた定年後、人とのつながりが絶たれてしまうと、自分の立ち位置を地域社会で見出すことが困難になり精神を病んでしまうことさえある。
  3,400人が住む我が町太平一丁目、これが地域社会であり基礎自治体であろう。この中で住民が中心となり、行政側の協力も得てワンストップで誰でも相談できる地域コミュニティの場をつくっていきたい。